当たって砕けろ

RINGOD2008-08-21


当たって砕けろという言葉が嫌い。
僕はどちらかというと、石橋を叩いても不安だったら渡らないタイプだ。
がむしゃらだとか突進だとか、リスクを背負うのが苦手。
100%の力で勝負に出るよりは、常に80%前後をキープする。
だから120%の力が出る可能性は無い。
なんか怖いんだよね。


昔、外で走ってて転んだことあるかな?
僕はしょっちゅう転んでた。
だから外で走るのが怖かった。
特に学校のグランドでは。

ほら、砂が乾燥してて滑るでしょ?
だから全力が出せない。
走る競技は誰に怒られようと手抜き。
未だにそうだけど。

その頃からもう負けることには慣れてた。
日本人の悪いところ。
譲り合いの精神とか謙虚とかっていう都合良い言葉で表せるんじゃないかな。

負けず嫌いってのはほとんど無かった。
むしろ勝つのが嫌。
常に挑戦者であるほうが楽しいし、楽。
そんな気持ちだった。

中学で部活に入って、バスケットボールを始めたんだけど、やっぱり走る時は手抜き。

1年生の時、1度だけ100%の力を出したことがある。
相手は2年生でベンチメンバーだった。
よくわからないけど入った頃から勝てるような気がしてて、5対5だったんだけどハーフライン手前でボールもらったら暴走。
その日は何か行けそうで、体が100%で行きたがったからそうさせた。
ドリブルで1人抜いてヘルプできたディフェンスをストップとピボットで避け、ブロックにきた相手を軽いフェイクとバックシュート(後ろ向きレイアップみたいなやつ)でかわしてシュート。
結果はゴール。
けどシュートした体は勢い余って体育館の壁へ。
動きについては賛否両論。
痛い思いをしたのでその後1年間封印。

100%だとロクなことが無い、と脳裏に焼き付いた。



100%で失敗すると格好悪い。
見栄っ張りな僕は当然のように避ける。

本気を出して負けるのが嫌だ。
悔しさを知りたくない。
そういう甘えが何よりデカい。

本気で何かをしたい気持ちはある。
けど実行力も実行する勇気も残念ながら持ち合わせていない。




話は全く変わる。
当たり前なことが当たり前じゃなくなることの怖さは、当たり前じゃなかったことが当たり前になる喜びをゆうにこえると思う。
ただ、当たり前じゃなかったことが当たり前になる恐ろしさを超えることは無い。

秋は必ずやって来る。
秋が来た後に夏は来ない。
春も来ない。

待っているのは冬。
戻ることもなければ飛び越えることも無い。
春で芽生え、夏に伸び、秋で枯れ、冬に散る。
毎年毎年四季が訪れるように、きっと人生にも、何度も何度も四季が訪れるに違いない。
その四季に負けることなく、乗り越えられるか、そこが問題だろう。



北海道は巨乳率1位らしい。
貧乳どんまい。
画は焼きバナナ。